2010年06月07日

「猫の目」教員免許、先読めず現場困惑(読売新聞)

 「何年かけて教員になるべきか」――。

 3日の文部科学相の諮問で、こんなテーマが中央教育審議会で議論されることになった。昨年夏の政権交代以降、教員養成6年制や教員免許更新制の廃止などが浮上したが、教師にとって免許更新は目の前のハードル。6年制には批判が巻き起こり、政権側が「4年制プラスアルファ」とトーンダウンしている。学校現場からは「政策が『猫の目』のようでは混乱する」と嘆息も漏れる。

 「医師や看護師は終身なのに、なぜ教員だけ更新なのか」。北海道の道立高の男性英語教諭(45)は今も更新制反対だ。でも、2009年春から始まった制度では、10年度までの2年間に大学などが開く講習を計30時間受けないと免許が失効する。講習料金約3万円は自腹だ。

 政権交代後「更新制廃止論」も浮上し期待はしたが、見直されるとしても時期は不透明。昨年は夏期講習の指導などで全く受講できなかった男性は、「この夏はどんなに忙しくても受講しないと」とぼやく。

 何のための講習なのか疑問に感じる教師は多い。

 東京23区の区立小学校に勤める女性養護教諭(43)は、各地の大学の講習内容を1週間かけて比べ、現場で役立ちそうだと、看護大でけがの応急措置などの講習を受ける予定だ。だが、教職に関する基本的な講習は「区や都の研修を日頃から受けている。できれば受けたくない」と思う。

 美術大学の通信制講習を選んだ別の区立中の男性美術教諭(53)は、今後2年かけ、夜間や休日に自宅で美術教育のテキストを読み込んでリポートを提出する予定で、「制度が朝令暮改では現場は混乱するだけ」と淡々と話した。

 受講者を見込んで設備投資をした大学側も戸惑う。

 約5000万円をかけ、教師がインターネットを通じて在宅で講習や試験を受けられるシステムを開発した桜美林大(東京)では、昨年夏の東京都議選で、更新制に批判的な民主党が大勝してから申し込みが激減したといい、09年度の受講は延べ1200人にとどまった。担当者は「忙しい教員の負担を軽くしようとシステムを導入したが、更新制がなくなったら本来の目的が失われる」と漏らす。

 2年前「教員免許センター」を設立し、今年度も約90の講習を開く埼玉大。加藤泰建(やすたけ)センター長(63)は「10年、20年と続く制度と思い講習内容を充実させてきたが、先が読めなくなった」と困惑する。

 一方、教員養成期間の延長については、学費も含めて負担が重くなり、志願者が減って質が落ちる、との批判が強い。将来、教師となることも考えている早稲田大教育学部2年の佐々木彩香さん(19)は「学部の4年に加え大学院2年が必要になれば、あきらめるかもしれない。給付型の奨学金を受けられるような環境を整えてほしい」と話す。

 これまで2〜4週間程度だった教育実習の長期化も、中教審で議論になる。東京の区立中校長(58)は、学生の間には経験を積む機会は多い方がいいという声があるのを認めつつも、「学校側の負担が大きすぎ、とても受け入れられない」と疑問符を付けた。

 ◆教員免許更新制=教員免許に10年の有効期限を設け、更新にあたって講習を義務付けることで最新の知識・技能を取得させようと自民党政権時代の2009年に導入された。当初は不適格教員排除のためとされたが、制度化にあたり質の向上に目的が変わった。対象は毎年約9万人。

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2010年05月20日

伊勢神宮の「せんぐう館」建設進む 再来年春に開館(産経新聞)

 第62回式年遷宮を平成25年に迎える三重県伊勢市の伊勢神宮で「式年遷宮記念せんぐう館」の建設工事が進められている。木工造営技術や古代美術工芸などを紹介する施設で、24年4月に開館を予定している。

 せんぐう館は、式年遷宮への理解を深めるため、外宮の勾玉池周辺に設置され、鉄筋コンクリート(一部鉄骨)構造の地上1階、地下1階建てで、建築面積は約1800メートル。掘立柱と萱の屋根に象徴される神明造りの木工造営技術や御装束神宝の調製などが紹介され、日本の「木」の文化や美術工芸の技術などを学ぶことができる。

 常設や企画展示、体験ワークショップや研修会・講座のほか、来館者が神宮についての情報を幅広く調べられる情報アーカイブも充実させる予定。神宮司庁は「多くの参拝者の方々にとって参宮の入り口。式年遷宮についてより理解を深めていただく拠点にしたい」としている。

 式年遷宮は、20年に一度、社殿や神宝、装束などを新しく作り替え、ご神体を遷す事業。全国から観光客が集まる。

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2010年05月13日

普天間移設 政府、5月決着断念へ…徳之島3町長拒否(毎日新聞)

 鳩山由紀夫首相は7日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡り、鹿児島県・徳之島の伊仙、天城、徳之島の3町長らと首相官邸で初めて会談した。首相は「普天間の機能の一部をお引き受けいただければ、大変ありがたい」と要請。ヘリ部隊移転が困難な場合、訓練移転だけでも受け入れるよう求めたが、3町長は交渉の継続も含めて拒否した。沖縄に続き地元自治体との交渉は暗礁に乗り上げた。政府は「5月末の完全決着」を断念する方針で、代わりに政府の考え方を閣議決定することなどを検討しているが、野党各党は首相の責任追及を強めている。

【写真で見る】米軍普天間飛行場とキャンプ・シュワブ沿岸部

 「大変な混乱、ご迷惑をお掛けしたことを、まずおわび申し上げたい」。3町長との会談は訪沖と同様、首相の謝罪から始まった。首相は、徳之島への一部移転案について「すべてを(沖縄県外に)移設することは不可能という認識に至った。機能の一部を沖縄から遠くないところに移設できないかと思い、徳之島にお願いできないかという思いを強くした」と訴えた。

 会談は1時間10分行われ、冒頭の25分間が報道陣に公開された。3町長のほか、伊藤祐一郎鹿児島県知事、徳之島が選挙区の徳田毅自民党衆院議員らが同席した。3町長は首相に、移設反対の島民2万5878人分の署名3束を手渡し、「徳之島の民意は移設断固反対だ」と通告した。

 政府は、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市辺野古)か沖合に「くい打ち桟橋」(QIP)方式で滑走路を建設する一方、徳之島に普天間の航空部隊のうち最大1000人か、一部訓練を移転する方向で米側と交渉を進めている。

 しかし、くい打ち桟橋案は代替施設の機能を基本的に維持することを想定し、「沖縄の負担軽減」とは無関係。県外全面移設を断念した首相にとって、「沖縄の負担軽減」を示すため、徳之島への一部移転案は譲れない一線だ。それが3町長から全面拒否されたことは、沖縄への大きな説得材料も失うことを意味する。首相周辺には「今さら現行計画に戻るわけにはいかない」と焦燥感が募る。

 首相は会談で「民意が許す範囲で何とかお願いしたい。部隊(移転)が難しければ、訓練だけでも」と懇願した。何度も繰り返す首相に、3町長は「5回も断った」という。住民との意見交換のため、自ら徳之島を訪問する意向も示したが、いずれも3町長は拒否した。会談終了後、3町長は記者団に対し「何十回会おうと平行線だ」(大久幸助・天城町長)などと、これ以上の交渉には応じない考えを示した。

 連立与党内の足並みの乱れも広がりつつある。平野博文官房長官は7日午前の閣僚懇談会で、5月末決着に向け全閣僚に協力を要請。しかし、社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相は「沖縄県民の気持ちを切り捨てる政治をやってはならない」と注文をつけた。国民新党代表の亀井静香金融・郵政担当相は閣議後会見で「沖縄県民に『くい打ち』が受け入れられるのはなかなか難しい」と、くい打ち桟橋案に否定的な見解を表明した。

 首相は7日夜、首相官邸で記者団に対し、3町長との交渉について「誠心誠意、真心を込めて尽くすしかない。これからも意見交換していきたい」と語り、移設交渉を続けていく意向を示した。

 政府側の会談同席者は「徳之島から合意を得るのは難しくても、理解を得るぐらいなら、何とかならないか」となお望みをつなぐ。一方、月末の決着期限をにらみ首相周辺からはこんな発言も聞かれ始めた。「5月末の決着期限とは全部、結論を出すというわけではないからね」【横田愛】

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posted by タジマ ハルオ at 06:01| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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